第2章 任務
ある日の任務の帰り、星波は雨に打たれてずぶ濡れで藤の家紋の家に戻った。
「うぅ、さぶいっっ」
「鬼狩り様!すぐに湯の支度をします!!」
「ありがとうございます…」
湯に浸かり温まった星波はそのまま布団に入った。
ドタドタドタッ
遠くの方から廊下を走る音が聞こえてくる気がするが、目が開かない星波。
ガラッ
「星波っ!おィ大丈夫か!?星波っ」
「しな…ずがわ…さん?」
開かない目をなんとか開けた星波。
なんだか体がものすごく重たい。
「お前が熱でうなされてるって鴉が知らせに来た」
「そうだったん…ですね…ご迷惑を……」
「星波っ…!?」
再び眠ってしまった星波だったが、熱が上がり始めたのかガタガタと震えている。
(しょうがねェ、嫌がられるかもしれねェが…)
不死川は布団に入ると、ぎゅっと星波を抱きしめて眠った。