第9章 柱稽古
数週間後、星波は産屋敷邸にひとりで来るよう呼ばれ行くと、綺麗な女の人と目付きの悪い男の子がいた。
「お、鬼…?」
困惑した星波がつい言葉を漏らすと、男の子が更に睨みつけてきた。
「はじめまして。私は珠世と申します。こちらは愈史郎。鬼ですが、産屋敷様と手を組むために参りました。そして貴方の呪詛についても調べさせていただきます。」
「呪詛が解けるんですか?!」
「やってみなければわかりません。早速試してみましょう。」
まずはこの薬を飲んでくださいと薬を渡される。
それを飲み込むと、すぐにヘビの女が姿を現した。
「何だ?鬼か?」
星波は、女が以前見た時よりも随分小さいように思えた。