第5章 遊郭
その後どんどんと回復した杏寿郎は、炭治郎と星波と一緒に機能回復訓練を受ける。
今までのように体が動かず苦戦する日もあるが、杏寿郎は楽しんでいるようだった。
だいぶ本調子になってきた炭治郎たちが少しずつ任務を受けるようになってきた頃、蝶屋敷の庭で騒ぎが起こっていた。
「離してくださいっ」
「うるせぇな黙っとけ」
「う、宇髄さん!?」
そこにはアオイとなほを抱える宇髄がいた。
「星波じゃねぇかぁ!今日も派手に綺麗だな!そうだ、星波にしよう!」
ペッとアオイとなほを捨てると星波を抱きかかえる。
「星波さんを離せ!」
炭治郎、伊之助、善逸が駆けつける。
「次の任務で女の隊員が要るから、星波は連れてくぜ」
「俺たちも行く!」
(女の隊員って言ってたよ!?)
「あっそォ。じゃあ一緒に来ていただこうかね」
(いいの!?)
もうなんでもいいや…と星波は諦める。