第4章 無限列車
星波が落ち着いた頃、杏寿郎が口を開く。
「星波、あの時に言っていた継国という姓はどういうことだ?知らぬ間に好いた男でもできたのか?」
「あ、それは…偶然知り合いになった人が教えてくれたんです。今までずっと捨て子だと思っていたんですけど、産まれてすぐに家が鬼に襲われて、何とか私を逃がしてくれた人のおかげで私は生き延びたみたいで。その家の人たちは継国という姓だったみたいです。」
「そうか、辛いことを話させてしまったな」
「いいんです。悲しんでも時は戻らないので…私が継国を名乗ることで繋いでいきます。」
「継国星波か…良い名だな!」