【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第6章 CP9
CP9への合流が必要なミスティだが、新入りの為、連れて行って貰えるはずもなく自身でエニエス・ロビーまで行かなければならない。
『ウォーターセブンまで船で行ってそこから海列車か…』
ミスティは定期船の港に向かった。
港で時刻を確認しながらミスティは静かに言った。
『…出てきたらどうです?』
?「あ、バレちゃいました?結構距離とってたのに。流石ですね、ロゼ・ミスティさん?」
建物の影から黒いスーツの青年が喋りながら姿を現した。同い歳ぐらいだろうか…茶色のくせっ毛に翡翠のようなクリっとした目が印象的だ。
『…誰?』
?「初めまして。僕はCP8所属のコリンと言います。」
『…私を尾行して何の用ですか?』
「あ、いえ!すみません!CP9に配属された新入りさんが居られると聞いたのでどんな人かなと…女性だとは驚きです!!」
キラキラと目を輝かせて話すコリンは悪い人では無さそうだ。
(…まぁそう思うわよね。新入りがいきなりCP9配属なんてやっぱりおかしいわ)
『そうでしたか…私は新入りで分かりませんがやはり珍しいのでしょうか?』
ミスティはコリンから情報を引き出す為にカマをかけた。
「当然ですよ!!CP9はCPの中でも精鋭揃いですからね!!」
『精鋭…。それは…』
「あ!ホントの目的を忘れる所でした!実は僕と先輩は任務の為、これからエニエス・ロビーに向かうんですよ!ロゼさんも行き先同じですよね?一緒に行きませんか?政府の直通船になるので時間も短縮出来ますし、その間にCPのこと説明しますよ!」
質問しようとしたミスティを遮り、思い出したようにコリンが提案してきた。
『…私なんかがご一緒しても良いのですか?』
「問題ないですよ!同じ組織の人間ですし!さ、行きましょう♪」
『じゃあお言葉に甘えて…宜しくお願い致します。』
「ん~固いですね。もう少しフランクで良いですよ!歳も近そうだし!僕のことはコリンって呼んで下さい♪」
『…コリン?』
「そうそう!僕もミスティって呼びますね!」
嬉しそうに笑いながらコリンが言った。
ずっと気を張っていたミスティは何だか心が軽くなるような感じがした。潜入任務ではあるが、初めて出来た同僚に嬉しくなった。
『うん!宜しくね、コリン!』