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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第6章 CP9


──サイファーポール略称CP

世界政府の優れた諜報機関であり、政府の指令でどんな場所のどんな情報も探り出す。世界に8つの拠点を置き、俗にCP1からCP8とそれぞれ呼ばれている。

「ロゼ・ミスティ、お前にCP9配属の命を言い渡す。これよりCP9へ速やかに合流せよ。」

『はっ!』

見事な敬礼と共に答えるミスティであったが、内心穏やかではない。

ミスティが世界政府への潜入任務にあたる上で、突破しなければならない関門が幾つかあった。

まずは、身分の証明。優れた諜報機関の為、個人情報は徹底されており、孤児は別として本人の経歴は徹底的に調べられる。今までの様な替え玉なんて論外。本名であるロゼ・ミスティを使う必要があった。長らく存在しないセレナを名乗っていたので不安はあったがこれはクリア出来た。

次に、CPへの入隊試験に合格すること。ズブの素人では人材として不要である為、知識や身体能力、思想等の各分野で全て合格点を出さなければならない。革命軍での経験から、知識や身体能力は問題なかったが、真逆の立場であるミスティにとって思想分野はかなりの下準備が必要だった。その努力もありこちらも何とかクリアした。

最後に、より中枢機関へ配属されること。CPと言えど拠点が8つもあり任務も様々だ。末端では得たい情報は探ることが出来ない。これが1番の難関であった。

そして、今日がその辞令の日であり冒頭の状況に戻るのだ…


(CP9って本当に存在してたのね…)

革命軍が誇る諜報部員のミスティでさえ直接対峙したことはない。

世界政府直下暗躍機関。闇の正義を掲げ存在するハズのない9番目のサイファーポール。これがミスティの知るCP9。

そんな機密部隊への配属を入隊直後に命じられれば優秀な諜報部員程疑ってしまうもの。

(…いきなりこんな中枢へ?上手く潜り込めたのか嵌められたのか分からないわね。)

「どうした?」

考え事をしていたミスティは、ハッとし平静を装い答えた。

『失礼致しました。ただ、CPは1から8までと認識していたので…』

「政府の命令だ。要らんことは考えるな。そのような部隊に配属された己の立場と任務遂行のみを考えろ。」

『…畏まりました。』








──これは予想を超える任務になるわね
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