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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第17章 友達と同僚と給仕


※セツナ視点

「はぁ…」

さっきまで溜息ばかりだったコリンが思い立ったようにロゼさんの所に行くと言って走って出てったドアを見て僕は思わず溜息が出た。さっきコリンに注意したばかりなんだが…

ロゼさんが僕達との任務で重傷を負ってから僕達チームには何時もの騒がしさが無くなった。と言ってもいつも主に騒いでいるのは僕とコリンなんだけど…

「前みたいに戻れるんだろうか…」

レインさん次第だけどと思ったが言葉には出来なかった。僕が同じ立場なら自分もそうなっていたかもしれないからだ。

レインさんはあまり言葉には出さないけど僕達部下の事を何時も思ってくれていると思う。任務に対しては厳しい言葉もあるがそれは部下を思っての事。そんなレインさんだから一時的な部下とは言え、ロゼさんの事へ責任を感じている。それに…

「それだけじゃない…」

あの任務中、ロゼさんに対するレインさんの評価は絶対変わったはずだし、それは部下としてだけではない気がする。

「…あんなレインさん初めて見た。」

アリス様と接するロゼさんを見る目や傷ついたロゼさんを抱いて船に急ぐレインさん。あれは特別な人に向けるものだ。そう、例えば恋人のような。2人はそんな関係ではないと分かっているが、僕はそんな気がしてならなかった。

コリンや僕はレインさんの事、尊敬してるし大好きだ。これは自信を持って言える。悩みがあればまずはレインさんに相談。嬉しかった事や悲しい事なんかも全部話してしまう。でもレインさんはどうだろう…

「いや、無理だよな。」

愚痴とか悩みとか聞いた事がない。おそらく恋人ではないそういう関係の女性達にもそんな事は話さないと思う。1人で溜め込んで今みたいになるんだ。

「でも、ロゼさんなら…」

あの人ならと希望を抱かずには居られない。今までの女性とは何処か違う。レインさんにとって色んな意味でプラスになってくれるような人だと思う僕は間違っているだろうか…

それは彼女が目を覚ましたら分かる事だと思い、僕はやれやれと立ち上がった。結局、僕もコリンと同じだ。

「ロゼさん、早く目覚ましてレインさんを安心させてくれ。」

そう言いながら僕はコリンの後を追った。
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