第4章 二人の兄弟
ロイに会う為に、ダークは汽車に乗っていたが・・
「どうもすみません・・;」
向かい側の席に座っている大きな鎧君が謝ってきた、その原因は・・
「クー・・zZ」
ダークの膝に頭を乗せて眠っている少年だ
最初は肩に寄りかかっていた程度だったが、汽車の揺れで今この状態になっているのである
『うん・・、大丈夫ですよ・・;』
ダークは小さく呟くように大きな鎧君に答えた
「あ・・
僕の事が怖いですか・・?」
恐る恐る聞いてきた大きな鎧君をダークは見た
『僕は貴方の事、怖くありませんよ?』
「そうですか! 怖がられたりしてなくて案心しました」
『生き物は外見ではなく、中身ですからね・・』
「それって、鎧の事ですか??」
『・・貴方にはそれ以外の理由があるようですね・・』
ダークの言葉の意味を鎧君はあまり理解出来なかった
『この人とは友人か何かですか・・?』
「あ、僕の兄さんです」
『兄さんですか・・ 兄弟とは羨ましいですね・・』
「君には兄弟はいないの?」
『・・義兄弟という存在は何人か居ますが、なかなか仲良くなれなくて・・』
「それは大変ですね・・」
『でも、小さい頃から一緒に居て僕にすっごく優しくしてくれた兄ならとても仲良しです』
ダークは何だか嬉しそうに微笑んだ
「仲の良い兄弟が居てよかったです!vV」
『少し過保護な心配症で世話やきますけどね・・;
どっちが兄なのか分からなくなります』
「それ分かります! 兄さんってばお腹出して寝ちゃう時があったりしますから!」
『兄さん思いなんですね』
「お互い兄さんの事で苦労してますね」