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【呪術廻戦】廻る縁

第12章 生贄





『フゥ…
虎杖、この施設内には生死不明者があと2人も居るんだ。遺体を持っていったとして特級と遭遇したらどうするんだ。

“逃げる”

伊地知さんはそう言った。
そこの正?を持っていて逃げれるのか?

無理だろ』


虎杖「無理じゃねぇんじゃないのか?!
俺には宿儺が居るし、零にはその特級を祓えるだけの力があるんだろ?」


伏黒「…宵宮の言う通りだ。

あと2人の生存を確認しなきゃならん。その遺体は置いてけ」

虎杖「振り返れば来た道が無くなってる。後で戻る余裕はねぇだろ」


伏黒「“後にしろ”じゃねぇ。
“置いてけ”っつったんだ。ただでさえ助ける気のない人間わ死体になってまで救う気は俺にはない」


虎杖のナニカがキレた。


虎杖「どういう意味だ」


伏黒「ここは少年院だぞ。呪術師には現場のあらゆる情報が事前に開示される。 岡崎正は無免許運転で下校中の女児をはねてる。

2度目の無免許運転でだ」

虎杖「!だからって…」


伏黒「だからって救わない理由にはならないって?

オマエは大勢の人間を助け、正しい死に導くことに拘っているな。

だが自分が助けた人間が将来人を殺したらどうする」



虎杖「じゃあ!!何で俺は!!助けたんだよ!!」














釘崎「いい加減にしろ!!時と場所をわきま__」


トプン、と釘崎が闇に呑まれて行く。




虎杖「釘…崎?」



『(…!?合図しろっつったよなァ、見つけたら。

破壊…された)』

伏黒「馬鹿な!!だって玉犬は!!!」

視線の先には_______





破壊された玉犬が。



伏黒「虎杖!!逃げるぞ!!釘崎を探すのはそれからだ!!」



『…!
【離れろ】』

虎杖「宵宮?!どうかした…の、か?」

虎杖と伏黒の二人は突如現れた呪霊____特級に圧倒されて動けなくなっていた。










『ハァ…
上行き案件だな、これは。
いや、その上か、これを押し付けたのは。


























恵、虎杖、逃げろ。
2級と今の宿儺じゃあ器ごと破壊される可能性があるし恵はそのまま死ぬかも』


伏黒「逃げれりゃ逃げてる…!」


虎杖「俺は…人を助けなきゃならん。
う あ”あああ」

『馬鹿!特級相手に正面から向かって勝てるとでも?!』
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