第11章 京都っていいよね
NGシーン
大勢の…と言うか御三家の人間が騒いでいる。
内容は僕を殺すか、殺さないかみたいな感じ。
御三家…とは言ったものの、五条家が居ない。
なんでだろーな、そう考えている内にも話は進んでいるようで。
「呪いに憑かれている人間だ。殺すのが当たり前だろう」
「いや、殺しはしないが生かしもしないのはどうか」
『少し黙りましょうか皆さん。
スゥ、ハァ.. 【死n 「駄目駄目駄目駄目」
『え?何が駄目なんですか五条さん?
【爆ぜr 「いや、本当に止めて」
「帳、降ろしてないのにそんなことしてたら監督からNG入っちゃう」
『…闇より出でて闇より黒くその…
なんだっけ?』
「さぁ?」
「お前達…
折角の渾身の演技が台無しじゃないか!!
殺しはしないが生かしもしないって何だよ?!って思いながらも演技したのによくもまぁNGを引き出してくれたな…」
『おー、怖い怖い。
あ、血出てる!!有効活用っ!
[赤血操術・赤縛]』
夏油監督「おーい零。やりすぎは良くないよ。少し手加減しようね」
『これでも十分手加減してるし、これ以上どうやって手加減しろって言うんだよ』
夏油監督「…よし、撮り直そうか!!」
『はぐらかすなよ…
撮り直し直ぐ終わる?次の仕事が入ってるんだけど』
夏油監督「え?何の?」
『んーっと確か 【呪術廻戦】満天の星が咲く夜空で って話。里香ちゃんの演技凄いんだよ』
夏油監督「乙骨くんが出るのかい?それじゃあ私も後々出るね」
『里香ちゃんに右腕飛ばされる演技ね、大丈夫、俺治せるから』
夏油監督「出れるのは嬉しいけど右腕は飛ばされたくないね」
「ちょ、おい傑と零!撮り直しは!?」
夏油監督「悟、そんなに焦るなよ。十年後に撮り直しを始めるんだから首を長くして待っててよ」
「ハァ?お前何言って…」
夏油監督「さ、今日は解散だよ!」