第11章 京都っていいよね
京都霊園____
『さて、着いたしそろそろ…』
髪をほどき、眼鏡を掛け、もう一度高い位置へ髪を結ぶ。
『あるとないとじゃ視力が段違いだからね。壊されたら俺終わりかなぁ。
居ねぇじゃん。霊園上空…』
上を見た途端、ザッ!と攻撃される。
『やれやれ、“帳”降ろしてねぇんだから待てよ
【闇より出でて闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え】
これで俺は準備万端!いつでもかかって来いよ、呪霊。来ないなら俺から行くからな』
そう言うと呪胎は呪霊へと進化した
「ダぁめェェェェ!!!
こォっちカらぁぁァあ!!!」
『その語尾が延びる話し方する奴の意見なんか聞くわけねぇだろ頭がロクに働かねぇ呪霊さんよォ。
[赤血操術]
苅祓!!』
バキッ!!!!
一瞬にして呪霊は殺られた。
?「いやー、やっぱり強いね、君は。あの時こちら側に勧誘すれば良かったよ…」
『やぁ偽物の夏油さん。
で、アナタを殺る事は俺の任務の中には入ってないんです。
分かったなら…
俺の視界から消えろ』
夏油「酷いこと言うねぇ君は。悟ににも同じ様な事言われたんじゃないの?」
『ああ言われたさ。
俺、予定外の人物を殺る方が楽しくて好きなんだよ。
お前は俺が殺る』
夏油「ハハッ、私は殺られないよ。
私と君とで勝負もしたいが君には美々子と菜々子の相手を先にしてもらいたたいんだ。
その間私は外から見てるよ」
『あっそう。勝手にしやがれクズ』
美&菜「ねぇお願い…
夏油様を解放して…
アイツを殺して…」
『殺してあげるよ、けどさ。
一回俺が君たちの事をやんなきゃいけねぇんだって。
それじゃあやるからそこから動かないで
【眠れ】』
ドタッ!
『おーい夏油。やったぞ』
夏油「呪言か!」
『そうですけど』
夏油「じゃあ、私とも始めてもらおうか」
『喜んで。
【堕ちろ】』
ドオオオオオン!!
夏油「おー怖い怖い。君もあの呪言師の末裔も私に堕ちて欲しいのかな?」
『ゲホゲホッゲホッ…
クズに堕ちろって言うのは当たり前だろ?
赤血操術[苅祓]』
夏油「脹相と同じ術式か…!これは良い」
『何でノーダメージなんだよクズっ!!!!ゲホゲホ…
[赤鱗躍動]』
『赤血操術・百斂 穿血!!!』
夏油「血が足りなくなるんじゃないのかい?私にダメージが入らないまま」