第11章 京都っていいよね
『楽巌寺学長に電話掛けなきゃ任務の内容分かんねーじゃん。よし掛けよう』
プルルルルルルルルプルルルルルルルル…
«もしもし?»
『<楽巌寺学長こんにちは、任務の詳細を教えて頂けますか?今高専の前に居るんですけど>』
«それなら中に入ってきてくれぬか?»
『<はい>』
そう言って学長室の前に来る。
『失礼致します。宵宮です。入ります』
楽巌寺「おお、宵宮。それで今回の任務じゃが、京都霊園で呪胎が確認されて」
『呪胎…ですか。発生から時間が経っていなければ…と言いたい所ですけど時間は結構経ってしまっているのですよね?』
楽巌寺「嗚呼。そっちはなんとかなったとして夏油が付近で発見された」
『夏油さんがですか…それは少々厄介ですね』
楽巌寺「そうじゃ。じゃから宵宮と歌姫に行って貰おうと思ったんじゃが…」
『ごめんなさい。二人きりで女性とは無理です。少し…トラウマがありまして』
楽巌寺「一人で大丈夫そうか?」
『ハハッ、何言ってるんですか。
“俺”これでも特級なんで。最強最強言ってる奴よりかは弱くてもそこらの女呪術師よりは強いですから安心してください』
楽巌寺「そうじゃの。それじゃあ倒して来てくれ」
『はいはい。好きに色々いじくりまわして来ますから』