第10章 新たな一年
伏黒「で、これからどっか行くんですか?」
五条「フッフッフ。折角一年が揃ったんだ。その内の2人はおのぼりさんと来た。
行くでしょ。東京観光」
伏黒「え”」
そんな恵とは正反対でパァァァっと顔を綻ばせるふ野薔薇と悠仁。
『ボソッ 恵、きっと五条先生は“東京観光”で二人を釣って野薔薇がイカれてるか試しに呪霊祓わせに行くんでしょ』
伏黒「…そうだろうな」
釘崎「TDL!TDL行きたい!」
虎杖「バッカTDLは千葉だろ!!中華街にしよ先生!!」
釘崎「中華街だって横浜だろッ」
虎杖「横浜は東京だろ!!!」
『ヘイ恵。横浜は神奈川?』
伏黒「神奈川だろ…てか大体高専も東京だろ…」
『東京っつっても郊外だかんねあそこは』
五条「それでは行き先を発表します。
六本木」
六本木?!と虎杖と野薔薇は目を輝かせる。
『僕が六本木って思えばそこはもう六本木だ!とか言い出しそうだよね』
伏黒「確かに…」
『ほら、やっぱり居るじゃん呪い』
虎&釘「嘘つきー!!六本木ですらねー!!!」
五条「僕が六本木って思えばそこはもう六本木だ!」
『マジで予想当たったわ』
釘崎「クソ!!地方民を弄びやがって!!!!!」
虎杖「やっぱ墓とかって出やすいの?」
『墓って怖いって皆思うだろ?だからだよ。
仮想怨霊居るかな?なんか墓にまつわる怪談無かったっけ?』
虎杖「知らん。じゃあ学校にもその“カソウオンリョウ”って居んの?」
『有名なとこで行くと[トイレの花子さん]とかかな』
釘崎「え”?ちょっと待って。虎杖はそんなことすら知らないの?」
伏黒「実は…」
「飲み込んだぁ!?特級呪物をぉ!?きっしょ!!!!ありえない!!衛生観念キモすぎ!!!!!無理無理無理無理無理無理無理無理無理」
虎杖「んだと?」
『「これは同感」』
五条「君達がどこまでできるか知りたい。ま、実地試験みたいなもんだね。悠仁、野薔薇。2人で建物内の呪いを祓ってくれ」
釘崎「げ」