第8章 秘匿死刑
同時刻ー零side
宿儺の動きを止めて意識を失って少したった今、僕は車に居た。
え、なんで?
『あとは頼んだ』みたいな事言って倒れたよね?!
僕の隣…つまり運転席には伊地知さんが。
しかもめっちゃ怯えてんの。
あ、あれだな。五条さんに脅されたな。きっとこうだろ。
五条«伊地知~、今すぐ仙台来て~»
<え?>
五条«今すぐだよ。来なかったらマジビンタ»
<…今すぐ行きます!>
ーってなって五秒くらいで飛んで来てここなんだ。
だってもう高専見えてるもん。
伊地知「着きましたよ宵宮さん。
…はい、これ五条さんからです」
『あー、甘いもの~!!』
思わずパァァーと顔が綻ぶ。
『運んでくれてありがとーね伊地知さん。で、あと1つお願いがあるんだけど』
男を引っ掛ける時の話し方と動きをしながら。
…軽いイタズラだよ!
伊地知「何でしょう?」
『私の部屋に一時間誰も通さないで。
じゃ、今からお願いね~』