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貴方の色に染めて[鬼滅]

第23章 藤の華に揺れる〜❶〜


今日に限って祖父母は温泉旅行に行っている。
結婚記念日なのだ。少しでもいい思い出を残して欲しいので率先して計画を立てた。
私をひとり残す事に戸惑いを隠せないが、私だってもう大人なのだ。
鬼以外なら対処出来る。

ご飯ももうすぐ炊けるどの位食べるかわからないので多めに炊く。
サケ大根を火から下ろしておく。
次々と作って行くと後ろで物音がした。

『あ、冨岡様、もうじき出来ますので、、?そんなにそれを見つめられましても、もう一度温めたら出来上がりです』

『…旨そうだ。』

どこか嬉しそうなその横顔にホッとする。食事を広間に運び、寝ている宇髄を起こしに行く。

『宇髄様、お食事の用意が出来ました。』

『おう、悪いな、よく寝れた。』

呼び掛けるとすぐに襖が開きビックリしていた。

『良かったです!さあ、お食事も沢山作りましたので、あとお酒もご用意あります。』

にっこり笑い宇髄の前を歩く
纏め上げられた派手な髪色と白い頸のコントラストを凝視してしまう。

『(派手に齧り付きたくなるな。綺麗に痕残るんだろうな。そんな事したら煉獄に殺されるな。)お、冨岡早ぇな。』

『待ち切れなかった。サケ大根。』

2人にお酒を注ぎ、ご飯をよそう。
ゆっくりだが着実に空になる皿やお櫃を下げながら
御二方、主に宇髄様と話をする。冨岡様はサケ大根を抱えて食べていた。

『今日は杏寿郎様の弟君にお会いしましたよ!』

『そーいや、お茶してたなぁ。』

『はい!楽しい時間でした!…ってあれ?私話しましたか?』

『俺様もあそこに居たからな、女が寄って来て大変だったけどな、派手に目立ってたんだが気にも止めずに去って行った女の子が居たな。』

『…ああ!あの時の人集り!宇髄様でしたか!街中の女の子が色めき合っていましたね』

手を合わせ思い出した様に笑うと、宇髄は苦笑いを浮かべた。

『(天然って怖えな。煉獄先が思いやられるな。)』
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