第23章 藤の華に揺れる〜❶〜
それから、宇髄様は冨岡様に絡みにいき、仲良く2人で寝始めてしまった。
お皿を片付け、机を隅に寄せる。掛け布団をそれぞれに掛ける。
起きた時に部屋へ戻るだろうと考えて部屋を出た。
空には満月が光っていた。
『お会いしたいです。…杏寿郎様。』
小さい声は夜風に溶けこみ消えて行く
『…憂?
任務中に呆けてはいかんな!隠の者達此処は任せた!』
風と共に去り御館様に報告したのちに、家に帰る。
湯浴みする為に風呂場へ向かい深夜なので静かに入る。
今日任務へ行った村は酷く荒れていた。もっと早く気づいて居れば
など考えた所でキリが無い。
雑念を払う為湯に頭まで浸かり、苦しくなった頃に上がる、
こうしてリセットしていかないと心が潰れてしまいそうだった。
部屋に入ると夜食のおにぎりと手紙が置いてあって千寿郎から
だと思い食べながら開けると、
宇髄からだった。
『よもや、話をした事が間違いだったか??すぐに行くとは宇髄も暇なのか、嫁が3人も居るのだから、心配はない…筈。うむ。俺がどうこう言える立場では無いのだが、喋った事を後悔しているな…
む、冨岡も居るのか!こっちは…何を考えているか分からない男だから大丈夫だな!よし!もう寝よう!』
おにぎりを食べ終え、布団に潜り込んだ