第23章 藤の華に揺れる〜❶〜
『そろそろ帰ろうか、千寿郎くん付き合ってくれてありがとう、コレお家で皆さんで食べて?芋羊羹なの、』
和菓子屋さんで多めに貰ったので手渡す。
『ありがとうございます!兄上も喜びます!憂さんはやっぱり天使ですね!』
『私にしたら千寿郎くんの方が天使だょ〜!!』
ぎゅーっと抱きしめると顔を真っ赤にした千寿郎くんが居た。
『あ、ごめんね、?また会えたらお茶しようね?』
『はい!憂さんお気をつけて!」
千寿郎くんと別れ私は帰路につく、普段なら余り人に行き交わない道また杏寿郎様に会いたいなどと考えていると強い風が吹き抜けた、
砂煙をあげて現れたのは背の大きな飾りの多い男の人だった。
じーっと見られている。値踏みされているかのように。
『あ、あの、私に何か?』
恐る恐る聞いてみると、その男の人は私の顎をクイと上げさせた。
『派手な顔だな!こりゃあの生真面目が気にいる訳だ。』
何の話か分からず困った顔になる。
『あの、どこかでお会いしましたか?あと、顔離して下さい』
ようやく手が離された、痛くは無かったので優しくしてくれていたのであろう。
『悪りぃな、この先の藤の家紋の者であってるか?』
『はい、もしかして鬼狩り様でしょうか?』
ニヤリと笑う男の人にドキッとしてしまった。
『俺は派手を司る祭りの神だ!音柱の宇髄天元様だ!』
『宇髄様ですね、私、姫月憂と申します。今日は屋敷の方へお泊まりになられますか?』
んー?と少し考えている姿も絵になる。
(鬼殺隊の方々は見目麗しい人が多いのかしら?)
『そうだな、世話になるか!!』
彼の方に向かって光る鴉が近づいてきた
『わぁ!オシャレしている鴉さん!素敵!』
「カァー!中々見ル目ノアル娘ダナ!!」
『お喋りも出来るの!?凄い!!』
目をきらきらさせて腕に乗る鎹鴉を見つめる、満更でもない鴉はドヤっとしていた。
『虹丸悪いが嫁達に手紙を届けてくれ、後これもな。』
小さな包みを足に括り付けると飛び立っていった。
『では、行きましょうか、』
カラカラと荷車を引く。その隣を歩く他愛のない話をしながら。
もうすぐ着くと言う所で門の前に誰か立って居た。