第17章 拾陸 刀鍛冶の里へ
後日刀が出来上がった
早速刀を握る
「おぉ…これは凄い…」
『結晶が出た…』
刀は前と同様真っ白から透明になった
違ったのはそれと同時に雪の結晶が現れた事だ
まるで刀というより、氷の芸術品のようでうっとりした
「さんのための刀みたいなものですね」
『私も驚いてます…柄まで出るとは…』
本当に刀鍛冶の人には頭が上がらない
鉄珍様の時と同様、三つ指立てて感謝を伝えた
『では、ありがとうございました』
「はい、お気を付けてください」
鉄穴森さんに頭を下げ、隠の人に背負われながら自身の屋敷へ帰ったのだった