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⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第2章 壱 夢の中で







真冬の吹雪、凍える寒さの中

男は私に声をかける





(ーーーーーー鬼になれ…)





『んっ…』

目を覚ます。またこの夢だ

これで何回見たか分からない夢を思い出し白い溜め息が漏れた

私の瞳から涙が出ていた

襖から漏れる明かりに手を掛けると目の前は一面雪景色だった

『綺麗…』

「、もうすぐご飯よー勇紀を起こしてくれない?」

『はーい』

私は台所にいる母に返事をした

隣の部屋へ向かった





『勇紀、朝だよ』

六つ程離れた弟を揺すり起こす

「うーん…まだ眠いよ…」

『雪が降ったよ。稽古前に鎌倉作る?』

「ほんと?やったー!」

さっきまでの眠気は何処へ行ったのか

ガバッと起き上がりはしゃぐ





朝御飯を食べるため食卓へ歩きだす

「二人ともおはよう」

「『おはよう』」

「昨夜は降ったな、稽古前に鎌倉でも作るか?」

「はは、姉さんと同じことを言ってる!」

『やめてよ父さん…』

「すまんすまん、でも親子は似るって言うからな」

「父さんと姉さん似てるもんね!」

『そ、そうかな』

私は物静かで優しい父のことが大好きだ

食卓に向かうまで何気ない会話を交わした

「みんなおはよう!」

「「おはよう」」

『お母さん』

「「?」」

母の元に走り額に手を当てる

『熱はないけど無理しないで、あとは私がやるから』

「!…やっぱりには嘘は付けないわね、助かるわ」




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