第26章 弐拾伍 炎柱
半年に一度の柱合会議が行われた
「半年ぶりだね、私の可愛い剣士たち。皆息災だったかな?」
「はっ、お館様におかれましてもご健在で何よりでごさいます」
今回は悲鳴嶼さんに先を越されてしまった…
新たにしのぶも加わりこれからと言う所だったが
炎柱の姿が見えなかった
代わりに私達から少し離れたところに、息子の煉獄杏寿郎が座っていた
「ところでお館様、何故柱でもない隊士がここへ?炎柱 煉獄慎寿郎殿はどうされたのですか?」
丁寧に言ってはいるが今にも殺しそうな目をする不死川
しのぶは煉獄の方へ目をやる
「父上は…」
「おい、お前に柱の代わりが務まんのかァ?」
杏寿郎が話そうとすると、不死川が横一列から顔を前に出して殺気立てた
だが不死川に圧をかけられた杏寿郎は寧ろこの状況を楽しんでいる様子だった
何か、不思議な男だ…
「実弥、あまりいじめちゃいけないよ、その説明をしてもらう為に杏寿郎を呼んだんだ」
不死川は大人しく横一列に戻った
「皆慎寿郎のことを心配してるんだ。彼の家での様子を教えてくれないかい?」