第20章 拾玖 季節風
こいつァ道連れにする気だ
ダメだ、間に合わねェ…
「!!!」
隊員の前に突如現れた雪は、俺の攻撃を上空に飛ばした
が目の前に来て俺を押し退けた
『ヴッ!』
「なっ」
その瞬間嶽石の背中から刀が貫通した
『っ…早く首をッ』
俺はその言葉の通り、二人を避け後ろから鬼の首を取った
「くそぉ!!!!もう少しで私は十二鬼月だったのに!!!!くそぉぉおおお!!」
そう言って鬼は消滅した
「おいィ!!!しっかりしろ!!」
踞るを抱き抱える
俺の心音とは裏腹に、脈が弱まっていった
隣でを刺した隊員は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになり身体が震え上がっていた
「あ……俺のせいでっ…うわぁぁ…」
「くっ…」