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夢見る乙女の鎖

第2章 第一章


「ひっ」

上司の顔が近くにあり驚く以前に情けない悲鳴を上げてしまい
急いで口を抑える


「篠原さん、だったっけ
入ってきた俺も悪いけどこんな姿見せられたら」


太ももを下から撫であげるように這う手にたじろいでいると
有馬は耳元でゆっくりと吐息を混ぜ囁く


「我慢できなくなるから、ちゃんと隠せ」


そう囁くと有馬は手を退けまたごめんと付け足すと
風呂場を後にした
ドアが閉まり、足音が遠のくと腰を抜かしてしまった
はぺちゃりと床へ座る


「…」
(あの有馬特等に粗相をしてしまった挙句
あんな痴態を晒し、注意をされるなんて)


は安心と共に上司である有馬への罪悪感で
気を沈めていた


「今日は厄日ね、」

その厄日を作ったのは私だけどと思った言葉は
心にしまい、服を着替える

そして寝室に戻ると有馬はもう既に就寝していた


(寝るの早)

そんなツッコミは届かない



ギシッとベッドのスプリング音を経て
隣で眠っている有馬をじっと見る

豆電球の着いてる薄暗い部屋の中でも
この白髪は凄く目立つ


(いつも凛々しい顔をしてるせいか
寝顔は凄い幼く見える)


眉は柔らかく、目をどしていると長い睫毛がより目立ち
規則正しい寝息が聞こえる


(生きてるんだ、今私の隣にあの有馬貴将が…)

そう考える度には不思議な気持ちに覆われる
例えるなら、大袈裟かもしれないが

尊敬するアーティスト又は俳優等が
隣にいるような感じ、とも取れる



「…明日も頑張ろう」


ぼそっとは呟くと
ゆっくり布団に入り

睡魔に身を任せる


(気づかれるかと思った)


狸寝入りは内密に
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