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夢見る乙女の鎖

第2章 第一章



綺麗に整理整頓されてある
ファイルから1つ取り出し


ドア前で待っている旧多二福一等捜査官に渡す


「このファイルに梟討伐時の記録を残してます」



「助かります、ありがとうございます」


そういい旧多一等はわざと手を私の手に重ね
撫でるようにファイルを取っていく


そう、私は此奴のこうゆう所が苦手だ


「…」


「それでは、また」


そしてそいつは目を細め
妖艶な笑みを浮かべながらドアを閉めた


「…ええ、お役に立てて良かったです」



貼り付けた笑顔をドアが閉めたのと同時に剥がす
また席に戻り、書類整理の仕事をする。

これが私の日課、この課には私しか居ないので
基本的には定時で上がれるが

大多数の捜査官達は定時と言う概念が最早ない
そんな中帰るのはとても気まずかったが

もう慣れた


慣れていいものなのだろうか。



「…、今日飲みにでも行こうかしら」



ま、1人だけどさと一言呟き

仕事終わりのちょっとした楽しみに縋りながら
仕事をこなす



そして数時間経ち
スマホの時間を見ると19時を指していた

定時だ


軽く背伸びをすると椅子にかけていた上着を羽織り

カバンに数枚の自宅でする書類を詰め込み
電気を消しドアの鍵を閉める


勿論この鍵の保管も私の役目だ

上から自分で管理しろと言われたけど

無くしたら鍵代取られるって…心の狭い私は理不尽に思う
いや、5000円とかだったら快く払いますとも

でも20万ってどうよ!!?と一人百面相をする
この鍵代への不満ももう何回も脳をめぐらせた


溜息を着いてとぼとぼと廊下を歩いていると

「あ、篠原さん!」と声を掛けられた
声を掛けられた先へ視線をやると


とても印象的なおかっぱ頭が目の前にいた



「宇井特等ではありませんか」



「これから帰るんですよね?」



なんだ、追加の仕事か…と思い詰め「はい」と応えると


「これから私と有馬さんと佐々木君で呑みに行くんだけど
一緒に行かない?」


「…え?」


まさかの呑み誘いでした。


「どうして私を?」



「実は行きつけの居酒屋で偶然この前君を見つけてさ
お酒呑めるんだなぁって思って、気になってたの
あ、別に嫌ならいいんだけど」



苦笑いをしながら手をヒラヒラとさせる宇井特等
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