第18章 絶対君主には成れずとも$ 中巻
信じるも何も……
「あんなん見せられたら信じるしか無いでしょーよー」
しかしながら、人型に顕現する武器など聞いたことがない。
「にしても、まるで神器だなー」
ピクリ。
「神器?」
「だって、それって聖剣でしょ?」
「な…」
「水を纏ってるから、水の聖剣なんでしょ?二人の音も安定してるし……にしてもあの封印ぐるぐる巻きの埃被ってた古い剣がまさか聖剣とはねー」
後頭部を掻きむしりながら、的確に言い当てる善逸に義勇は驚いた。
「お前、分かるのか?」
「何その言い方?これでも武器商人なんだよ?目の前でこんな変化見たら信じるでしょ!?それよりお兄さん!早く人型に戻してやって!」
「は?」
「裏通りとはいえ、ここも市街地なんだからね?どこに人の目が向くか分からないような場所で……」
ズザッ。
「…………」
見るからに怪しそうな集団にテントの周りを占拠される。