第18章 絶対君主には成れずとも$ 中巻
二階に戻り、朔の臨戦態勢を解き、人型に戻す。
と言っても、仕組がよく分からなかったので、ただ単に鞘に刀身を納めたら、朔が人の姿に戻ったのだが。
「義勇様、これからはいつでも一緒に戦えますね」
「ああ、そうだな」
少し困惑しつつも、同契した事で一時的に朔の所有権を俺が持つことになったという趣旨を説明してもらえたので納得していると。
コンコン。
部屋の扉がノックされた。
「誰だ?」
扉を開ける前に問うとすぐに返事が帰って来ないことに不信感がつのる。
ここに居る者に遠慮するような人物はほぼ居ない。
あぁ、一人だけ。
百合ならば、困惑してすぐに応対できないかもしれない。
「えっと…」
思案していた相手の声ではない。
菫?
彼女の天真爛漫さからは考えられない行動に、さしもの義勇も驚き、扉を開ける。
「どうした?」
菫から事情を聞いた俺は一階に駆け降りた。
何故……