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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第2章 比翼連理




私はその顔を、不思議な気持ちで見ていた。
私の心の内に気づいたのか、
気まずそうに目をそらすと、
どさっと横になってしまった。

両手を広げると、

「ホラ、来いよ睦」

私を呼ぶ。
少し躊躇う私。

「起きるにはまだ早すぎる。もう少し寝ようぜ」

その言葉に安心した私は、
宇髄さんの腕の付け根のあたりに頭を乗せた。
途端、ぎゅっと抱きしめてくれる。
その温もりに、幸せを感じた。
私が、こんな気持ちになれるなんて、
思いもしなかったな…

「あー…睦ソレ、いいな」

「ソレ?」

「あぁ、コレ」

宇髄さんは肩やら腰やらをさする。

「この襦袢の薄さ、すげぇいい」

「何を言い出すかと思ったら…」

「何だよ。この、直じゃないけど直みてぇな手触り
たまんね」

「おかしな事言わないで下さい。あと、触りすぎ」

私が眉根を寄せると、ふと無言になり
私の顔をまじまじと見つめる。

「お前…すっかり元通りだな」

「…どういう事ですか?」

「さっきの睦、すっげぇすごかったぞ」

……

「…何ですか、すっげぇすごいって…」

「やっぱアレ、意識なくやってたのか」

「アレって…何かしましたか私…」

不安だ、すごく…

「さぁて、何でしょうねぇ…」

にやっと笑う宇髄さんはやけに楽しそう…。

「何…?言って下さいよ」

「んー。俺の事、思いっきり誘惑してきてな。この俺でさえソレに乗っちまうくらいの妖艶さだったぜ?」

…何を言い出すのだ、この人は。

「そんな、事、私がするわけ…」

「だろ?そう思うだろ。でもそうだったんだなぁ。
いつにも増して、すっげぇきれいだったぞ」

「え…」

私は慣れない事を言われてまともに
目を合わせられなくなった。
しかし宇髄さんはご機嫌な様子で続ける。

「睦にあんなふうに煽られるとは思わなかった。
おかげでちっとも治まらなくて、
気をやっちまったお前相手に悪いと思いつつ
ついさっきまでぶっ通しで犯し……ぁ…」

「……」

秘部に生々しい違和感が残っているのはそのせい…
この、身体中の鈍痛も…。

「…そ、そんだけヨカッタって事だ!」

「宇髄さん!」




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