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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第52章 スルタンコラボ更に追加 〜睡蓮の願い〜







アーディルさんもそれに気がついて
何事もなかったかのように謝罪をするが、

「嬉しいです」

私にとっては
むしろ喜ばしいことなのだ。

「はい?」

「嬉しいです」

「左様でございますか。
ご容赦下さり感謝致します」

「…砕けた話し方が、」

「いいえ睦様、」

「嬉しいです」

「……わかりましたよ、もう」

アーディルさんは
諦めたように大きなため息をついた。

「たまにね、たまに。
ほんの息抜きの時でしたら
砕けた話し方も許される…かどうかは
天元様次第でしょうかねぇ」

「天元は関係ありません。私ももっと
アーディルさんと仲良くなりたいです」

「あらあら、可愛らしい事を…」

にこにこと嬉しそうに笑い
アーディルさんは私の頭に手を伸ばし
よしよしと撫でてくれながら

「それより睦様、
あの勝負服の侍女はアシル様に
本気で想いを寄せているんですね?」

最終確認をしてくる。

「はい、それは間違いありません。
自分みたいな立場の者がって
泣いてしまうくらいでしたから」

「そうでしたか…」

うんうんと何度も頷いて
アーディルさんはジャナへと目を向けた。

「睦様、ありがとうございます。
あの子たちを見守って下さったんですね」

……お父さんかな?

「あのお2人が自由に振る舞えるよう
私も配慮致しましょう…」

それともお母さん…?

「いえ、私はなにも……ぁ、」

何気なく彼の目線を追い
2人の方に振り向くと
真っ赤な顔をしたジャナを
アシルが熱く抱きしめた所だった。

その瞬間、
うまくいったんだと確信した。

「やだアシル様ったら!
あんな往来で抱擁だなんて…!」

言葉の割に嬉しそうなアーディルさんと、

「やったぁ‼︎願いが叶ったぁ!」

別の所で喜ぶ私。
あまりの歓喜に
ついアーディルさんに抱きついてしまった。

「よかったわねぇアシル様……ん?
願いが叶った、ってなんです?」

勢いで私を抱きしめ返したアーディルさんが
ふと違和感に気がつく。


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