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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第9章 好敵手




「…宇髄さん…宇髄さ…っ怖い…の…」

落ち着くのは難しいか…?

「怖くなんかねぇよ。俺がここにいるから」

「…うん…」

柔らかい2つの膨らみを手の内に包み込む。
はぁっと切なげに息をついて

「何も…考えたくない…。
宇髄さんで、…いっぱいにして…」

俺に口づけた。
普段よりも強く俺を求める睦が
あまりにも愛しくて。
一生懸命に想いをつなげる睦が
いじらしくて。

「睦…俺のそばにいろよ。頼むから…
他の男になんか…気をやるな…」

「ん…ぁ…」

布越しに、互いの体の中心を擦り合わせる。
帯を解くのももどかしくて、着物の裾を払いのけた。

なにも不安なのは睦だけじゃねぇ。
加えて、焦ってんのも睦だけじゃねぇ。
俺の方だって余裕はねぇし、
何とか睦を繋ぎ止めたいのだ。

こんな、体をつなぐ行為が実を結ぶのかは
定かじゃないが、
こうする他、思いつかなかった。

口づけを繰り返しながら、秘部に手を這わせると
前戯もしていないのにぐっしょりと濡れていて
俺は少し驚いた。
でも、それだけこいつが、俺を求めている証拠だと
自分勝手に解釈して、そこに自身を埋め込んでいった。

静かに喘ぐ睦の声が、俺の欲を増幅させる。
快感と切なさの入り混じった表情を見ると
たまらなくなって、強く抱きしめながら

「睦…好き、だ…」

耳元で何度も囁いてしまう。
静かに涙を流す睦は、
何を思って俺に抱かれているのだろう。

この想いが届いているのだろうか…
この気持ちは、伝わるのだろうか…

そんな不安を抱えながら、
睦の中を擦り上げていると、
ふと、目を合わせ、

「好、き…っ…宇髄、さ…好き、だから…
いつも、みたい、にっ…して…?
…ちゃんと、愛して…」

俺の髪を撫でる。
睦にはすっかり見透かされていた。

グッと奥に押し込んだまま、腰を止める。

「ん、ぁ…?」

「…いつも、みたいに…」

少し息を乱す睦が、
言葉の続きを待っている。

「いつも…どうしてた…?」

「——え?」

自信を無くすって事はこういう事。




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