第1章 準備段階、まさかの二人三脚【相川】
今日は体育祭の出場種目を決める日。
メインのクラス対抗リレーとかは早い人に決まってるけど、その他はくじ引きで決める。
クラス対抗戦の騎馬戦は強制的に全員参加だから男子のくじは一人一つだけ。でも女子は人数が少ないから出場種目は少ないのに一人二つは出なきゃいけない。
「次、の番よ」
嫌だなぁと思っていたらタマちゃんに呼ばれて、教壇の前に行き『女』と書かれたくじ引きの箱を見た。
黒板を見るとすでに何人かの名前が書かれている。
「できれば玉入れとか走らないのに当たりますように……」
私はあまり運動神経がいい方ではない。祈りを込めてソッと開いた私はその場に座り込んだ。
「、何だった?」
黒板で書記をしていた八軒くんが側に来たから何も言わずにくじを渡す。
そんな、まさかアレに当たるなんて。
「えーっと、は……お、障害物競走と二人三脚だな」
途端におぉっと低い歓声が教室内で上がった。
「残念だったね、」
「吉野~」
ポンと肩を叩かれて顔を上げるとニッコリと笑う他の女子達。
そう、二人三脚はクラス一組しか出ないのに、よりによって当たってしまった。
「まぁまぁ、相手が誰になるかわからないんだしそんなに悲しまなくても」
「だって私運動神経良くないのに、迷惑かけるか気にせず引きずられるよ!」
アキが慰めてくれるけど私の脳裏には最悪のイメージしかない。