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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第4章 鍛錬と最終選別


「俺は更紗が望むなら正式に入隊した後、継子にして必ずそこまで引っ張り上げる。今は怖いだろう、不安だろう。だがそれを乗り越えて俺を信じて着いてきてくれ」

この刀を受け取れば、杏寿郎の申し出を受けるという事になるのだろう。
更紗は1度グッと手を握りしめ、意を決してゆっくりと刀に手を伸ばす。

(手が震えてる……怖いけど不安だけど、私はこの人について行きたい!!)

そうして最後はほぼ勢いで両手で刀を下から掬い取り、杏寿郎からそれを受け取った。
初めて持つ刀は更紗が思っていたより重く、受け取った杏寿郎の思いの重さにも比例しているかのようだ。

「未熟者ですが、どうぞよろしくお願い致します」

そう言って腕の高さをそのままにして、頭をそれより下に下げる。

「あぁ、こちらこそよろしく頼む」

こうして更紗は最終選別通過後、炎柱 煉獄杏寿郎の継子となる事が決定した。

更紗が顔を上げて杏寿郎を見上げると、杏寿郎は糸の切れた操り人形のようにいきなり後ろへ倒れ込んだ。
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