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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第4章 鍛錬と最終選別


そうして視線を落とし、自分の掌を見る。
随分と皮が分厚くなり、女性特有の滑らかさはなくなり、掌だけを見れば剣士のものになってきた。
体も脂肪が少くなった代わりに筋肉がつき、引き締まった体になっている。

その様子を見ている杏寿郎は少し罪悪感を感じているような笑顔になった。

「鬼殺隊剣士になる事を、後悔はしてないか?」

突然の質問に更紗は首を傾げるも、その問い掛けの意味がわかり首を左右に振って否定した。

「後悔はありません。ただ、随分とここ最近で体付きが変わったのでしみじみしていただけですよ」

自分の意志で鬼殺隊に入る事を望み、ただでさえ多忙な杏寿郎に鍛錬まで付けてもらっている。

「こんなにしていただいてるのに、後悔なんてしたらバチが当たります」

その言葉にようやく普段通りのキリッとした顔になり、先を続ける。

「炎の呼吸は特に攻撃に特化したものだ!普通ならばもっと全身の筋肉を鍛える必要があるが、更紗はその特異な力の影響か、それだけの筋肉で十分炎の呼吸に耐えることが出来る!だが、どこまで耐えられるか未知数であり、こればかりは力技で試すわけにもいかない!」
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