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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第4章 鍛錬と最終選別


フンッフンッと鼻息を荒くして更紗が道場に戻ると明らかに雰囲気がおかしかった。

杏寿郎はなんだか嬉しそうに頷いているし、天元は更紗の顔を見た瞬間に体ごと後ろに向けてカタカタ震えている。
明らかに普通の雰囲気ではないが、更紗にはそんな事を気にしている時間はない。

「師範、天元様、続きをお願いします!」

変な空気を一刀両断する気合いの籠った声を発するも、天元が笑いを堪えられず吹き出し更紗は更に混乱したのは言うまでもない。



それから昼餉を挟んで受け身の稽古を引き続き行い、その後は柱同士の打ち合いを更紗は見せてもらった。

瞬き一つで状況が変化し、更紗には目で追うことすら難しかった。
体格的には天元が有利に見えたが、打ち合いに関しては杏寿郎に分があるらしく、何度か追い詰めていた。

そうして今日の全ての鍛錬が終わると、あんなに激しい打ち合いをしたにも関わらず、天元は笑顔で元気に煉獄家を去っていった。

杏寿郎も汗はかいているもののまだ余裕があるようで、道場の後片付けを更紗と一緒に行っている。
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