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大黒埠頭でKISSをして

第2章 2大黒埠頭でKISSをして~ティータイムデート~


「好きだよ梨沙」
「私もだよ秀平」
見つめ合う私たち。バカップルなの承知で。
「マリンルージュで愛されて大黒埠頭で虹を見てシ―ガーディアンで酔わされてまだ離れたくない♪ってそのままだね俺達」「ね!」
サザンオールスターズの1998年リリースのLOVE AFFAIR~秘密のデート~と言う曲はまさに私とシュウちゃんにぴったりの曲で。「なんか桑田さんがベイブリッジをレインボーブリッジと間違えたことから虹を見てになったとか」「あー似てるもんね、ベイとレインボーでブリッジだもん。全然場所違うけどね、ははは」
「って、ち、ちょっとシュウちゃん、ほんとに虹出てる!」
「嘘!?マジで!?ほんとだ!」
ベイブリッジの上の空に虹が出てる。そういえば今日はちょっとだけ曇り空でにわか雨も降ってきてた所に太陽が出てきた。で虹が出たのか!なんて偶然!なんてロマンティック!そしたら横でシュウちゃんが「アーメン」なんて十字架を切るポーズをしてお祈りし始めちゃって。私もつられて、祈る。シュウちゃんとずっと恋人で居られますようにと。「梨沙とずっと恋人で居られますようにと虹の向こうのイエス様とマリア様に祈ってた」
「え、私もずっと恋人で居られるようにって祈ってて。って、イエス様とマリア様?」「梨沙、キリスト教好きじゃん?マリア様がみてるもよく読んでるしさ。俺も付き合ってるとだんだん似てきちゃってさ」
可愛い人だな。そういや最近、彼にはわたしの愛読書マリア様がみてるを貸し出しすることが多くて、ちょうどいま、シュウちゃんはロサカニーナを読んでる。
「カトリックになりつつあるかもね俺も。あ、でもあれにでてくる柏木みたいにはなりたくないよ!キザ過ぎでしょあいつ」
「キザーン、ってごめん」
相方の松陰寺さんの決め台詞でちゃった。ちょっと拗ねる表情で恨めしそうな目で私を見るシュウちゃん。
「そういう意味じゃないってば。秀平が好きに決まってるでしょ」「本当!?秀平ラブで決定的―!」「ふふふ」
自分の決まり文句で機嫌よくなるとか単純というか。まあ、そういうとこが好きなんだけど。三時半、山下ふ頭に戻ってきてクルーズは終了した。
そしてタクシーでみなとみらい駅まで戻って少し早い夕飯を食べた。「次、コスモワールドだからな」「わかってるぅぅ」ちょっと腕をからませて甘い声出しちゃうわたし。
デートの定番、観覧車デートへ。

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