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2人の監督生

第5章 告白


「それで本題に入りますが…スペースやピアノを用意し、伴奏者も手配しました。しかし肝心の歌姫が見つからない。そこで、あなたにお願いしようと思った次第です。」

「……はい!?私ですか…??いやいや、私歌上手くないですし…」

「何を今更。その昔いたとされる美しい歌声を持つ人魚のようでしたよ。」

「いやいや、人様にお見せできるほどの上手さじゃないですよ…あの時も即興でしたし…」

前に歌って、としつこいほどフロイドにおねだりされて仕方なくオクタヴィネルの3人に歌ったことがあった。あの時は有難いことに拍手を貰えたが、本当に人様に聞かせられるような美声は持っていない。

「ほう?即興であそこまでとは、まだ可能性があるということですね。僕はあなたの歌声が好きですよ。」

「!!嬉しいです……」

「歌声だけじゃありませんよ。あなたのその輝くような笑顔が、凛とした目が、口元が、声が…全て僕を魅了する。………あぁ、どうしてくれるんですか、僕はもうあなたから目を離せない。」

あぁ、こちらこそどうしてくれるんですか。いきなりの告白で赤くなった頬の冷まし方を誰か教えて下さい。
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