第5章 告白
~ケイトver~
「やっほ〜なつきちゃん!」
「あ、ケイト先輩~!こんにちは!!」
いつものようにエースとデュースに会いにハーツラビュルへ来たところで、寮から出てきたケイトに出会った。
「見てみて~、今日のイチオシ!!」
「ん……?」
ケイトが見せてきたのは自分が投稿したマジカメの内容のものだった。よく見ると、寝ているグリムに落書きをしている私とエースとデュースが映っていた。
「んえっ?いたんですかケイト先輩!?」
「面白そうだったから後ろから撮っちゃった☆これめちゃくちゃバズったんだよ~!!そのおかげでほらっ」
ケイトのフォロワー数がかなり増えていた。つい最近までフォロワー数が伸びないよ~ってかなちゃんに相談していたのを見てたのに…
「凄いですねっ!!ケイト先輩ったら有名人~!!」
「そーなの!オレ凄い人気者になっちゃった~☆あ、なつきちゃんも投稿見る?」
「えっ!!いいんですか、見たいです!!」
エースとデュース、ハーツラビュルのみんなの写真が投稿してあるかもしれない。もしいいのがあればねだろうという下心が少しあった。ケイトからスマホを受け取り、スクロールをして前の投稿を遡ってみる。自撮りがやはり圧倒的に多かったが、その中でも予想通りハーツラビュルやクラスメイトと一緒に映ってる写真もあった。そして最近の写真になっていくと………投稿している写真が私中心になってきているような気がする。
「あれ……ケイト先輩?最近の写真は私の写真ばかりですね。」
「えっ!!…あ、あ~~…最近のも見ちゃった感じ?」
「あ、ごめんなさい、見ちゃダメでしたか?」
ちょっと気になったのでケイトに聞いてみれば、バツが悪そうにポリポリと頬をかいて笑った。あまり見てほしくなかった写真まで見てしまったのだろうか…
「あ、ううん大丈夫なんだけど……あ~…ごめんね?悪気はなかったんだけど、ネタを探してるといつも問題の中心になつきちゃんがいるから、ついつい目で追っちゃうんだよね~」
「まぁ私目立っちゃうんで♡」
「あははは、そうかも。」