第2章 BL疑惑
フロイドはリドルの頭に自身の頭を乗せて駄々をこねる。よくまぁ同じ学年とはいえ他寮の寮長にウザがらみができるものだ。
「……なんか、お2人って意外と仲いいんですね。」
「どこをどう見てその発言をお言いだい?またオーバーブロットしてしまいそうだよ。」
「オレと金魚ちゃん仲いーの?」
「仲良くないっ!!!」
喧嘩するほどなんとやら…ってよく言うけど、2人はその言葉に当てはまると思う。フロイドはリドルが怒っててもおかしそうに笑っているだけだが…それはフロイドはリドルを気に入ってるからだろう。リドルはどう思っているんだろう。
「リドル先輩は、フロイド先輩のこと嫌い…ですか?」
「嫌いだね。フロイド自体は嫌いじゃないが、いい加減な行動や考え方が嫌いだ。」
「わぁ…ばっさり。」
「えー、オレもそういうふうな固い感じきらーい。」
「なっ!!!ボ、ボクだって嫌いだね!!」
リドルってツンデレ属性だっけな…?自分が嫌いということは言えるけど、いざ他人から嫌いだって言われるといやなのだろうか。フロイドも嘘をつけない、というかつかないような性格だもんなぁ。
「フン!!じゃあ授業をサボるんじゃないよフロイド!!」
「はぁ~い、バイバイ金魚ちゃん。」
何回か言い合い…正しくはリドルが言い返して去っていった。怒ると顔がすぐ真っ赤になるから分かりやすい。フロイドはというと特に言われたことに関して気にしてる様子はなく、あっけらかんとしている。
「フロイド先輩って、リドル先輩のこと何気好きですよね。」
「だっておもしれぇじゃん。」
面白いことが大好きなフロイド。嫌いだと言ってるけど、フロイドに嫌いだと言われたら戸惑ったリドル。片思い…と見せかけて実は両想いパターンなのではないか?
「なぁにブツブツ言ってんの?」
「私…フロイド先輩の恋を応援しますね!!!」
「恋?」
「はい!!………リドル先輩のこと好きなんですよね!!」
ズズイ、とフロイドに詰めながら問う。今までそうやって誤解してきたけど、今回こそは間違いない。だってさっき否定しなかったんだから。