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傷を持った少女

第4章 新しい感情




ただ…ビックリしただけ。
そう…慣れてないからしただけ。


私は平常心を取り戻すために何度もそう思った。



「……なぁ、アリス。」

っ…!
今…名前なんて呼ばないで…。


「な、なに…?」

「……いや、なんでもねぇ。」


なんでもないんかい。


……はぁ。
考えないようにすればするほど、頭に浮かんできてしまう。

ダメ…。
私は、アダムとイブを見守るんだから。






私は必死に自分の中に生まれてしまいそうになっている、新しい感情を押し殺した。

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