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傷を持った少女

第2章 逆巻の末っ子



それから、1時間がたった頃…


「……お前、本読んでて飽きねぇの?」

逆巻スバルが急に起きて、声を掛けてきた。


「別に飽きない。
っていうか、何で君はここにいるの。寝るなら屋上の方が気持ちいいと思うけど。」

私はとっさに聞いてみた。


屋上とかなら風が気持ちいいから、よく眠れると思うけどなぁ。


「……屋上だと、ライトがいんだよ、女と。」

……ライトって逆巻ライトか。
なるほどね。


「ふーん。」

「なんか興味無さそうだな。」

「別にないもの。」


私は、特に興味が無く適当に返す。


「……なんか、お前…面白ぇ。」

「……そう?初めて言われた。」

面白い…ねぇ。
そんな事ないと思うけどなぁ。


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