第2章 逆巻の末っ子
「……はぁ。」
とってきた本を全て戻した時…
ーガラっ
図書室のドアが開かれた。
ドアを見ると、銀髪の少年が。
……あれ、どっかで見たことあるような。
「……あ?お前、なにやってんだ。」
私に気付いた彼は、鋭い目付きで私を見る。
「……別に。」
そっけなく返事すると、彼は近付いてくる。
「……お前、転校生か?
昨日噂になってた。」
へぇ〜噂になってたんだ。
興味無かったから知らなかったや。
「……まぁ転校生だね。」
「ふーん。……オレは逆巻スバル。」
逆巻…?
じゃあ…見たことあると思ったのは、やっぱりか。
言われたら…カールハインツ様に似ているもの。
「……無神アリス。」
「サボりか?転校生が。」
「……別にいいでしょ。」
そう言って、私は再び適当にとった本を持って椅子に座る。