第1章 アダムとイブ
「学校へ行くぞ。」
「え…?学校に行っても…いいんですか?」
ルキ兄の一言でイブは驚く。
おそらく、行っていいなんて思わなかっただろうね。
学校には逆巻もいるし。
「あの方の命令だからな。
だが…お前には俺と同じクラスに入ってもらう。」
「えぇ…!?……また、あの方。」
昨日…少し説明あったんだろうな。
イブの複雑な表情を見た私は納得する。
「ふふ、じゃあ。行こっかー!」
私達は、学校へと向かった。
けれど、私は正直…もうあのクラスにいる必要はない。
授業なんて受ける必要もないし。
そう思った私は、昨日イブに案内された図書室へ向かった。