第15章 柱合会議
「報告ありがとう。下弦の陸…十二鬼月を倒すことが出来た。美雲、よくやったね。君は努力も怠らないし、今日まで沢山の鬼を倒してきたことも聞いているよ。
それも考慮して、これからは柱として尽力してもらいたいと思ってるんだけど、どうかな?」
御屋形様は笑顔を見せるように問いかけてくる。
その柔らかな表情と口調に吸い込まれていたが、唐突に投げかけられた内容に美雲は目を白黒させる。
「えっ!!わわ、わたしが柱ですか?!評価して頂けたことは大変幸せですが、私には柱につけるような実力はありません!!
昨日倒した鬼は確かに十二鬼月でしたが、鬼自身が"今宵十二鬼月になった"と言っていましたし、使う技が風に関するものだったことも、風柱の不死川さんに稽古をして頂いていたからこそ対応出来ました。
今回は運が良かっただけです…。」
勢いよく話したが、その声はどんどんと小さくなっていった。
美雲の言葉を聞いても、産屋敷は笑顔を絶やさない。