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【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第15章 柱合会議



少女達に案内されたのは大きな部屋に面した場所であった。襖は開け放たれ、縁側から部屋全体まで広く広がっている。
どう待機していいのかも分からず、立って待つのは失礼と思い美雲はとりあえず玉砂利の上に正座してみた。



「御屋形様の御成です。」



少女の言葉の後、部屋の奥から女性に支えられながら男性が歩いてくるのが見えた。その男性の顔に釘付けになる。火傷の様な傷だが、その色味は青白い。目は白く、視線がどこを捉えているのか分からない。



「初めまして、美雲。鬼殺隊当主 産屋敷耀哉です。」



その名前を聞き、ハッと我に返り、手を付いて頭を下げた。



「お目にかかることが出来、大変光栄です。白石美雲と申します。」


「休養中だったのに呼び立てて悪かったね。身体は大丈夫かい?昨日の鬼の事を聞いておきたくてね。」


「身体は何の問題もありません。
昨日の鬼の報告をさせて頂きます。異能を持つ鬼で、吸い込んだ空気を何倍もの勢いをつけて吹くようなものでした。鬼の吹く息は風の様になり、人の身体をも斬るものでした。鬼自身は己を風神と言っており、空気を取り込む様はまさに風神様の絵の様でした。目には下弦 陸とありました。」


昨日のことを聞かれるだろうと思い、用意していた言葉を淀みなく話した。
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