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【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第15章 柱合会議




「なかなか十二鬼月にすら遭遇しない状況ですね…。」
しのぶがそう言うと、他の柱も同意したように俯いた。



「昨晩、十二鬼月に遭遇して、1人で倒した子がいるんだよ。」
御屋形様の言葉に全員が顔を上げる。十二鬼月を1人で倒すなど簡単なことではない。それを成し得るのは柱くらいであろう。誰が、とお互いの顔を見合う。しかし、誰も名乗り出ることはなかった。



「その実績からも柱に置いてもいい存在じゃないかと思ってる。そこで、その子のことを聞いてみたい。…実弥。」



急に名前を呼ばれた不死川は困惑した。何の事かさっぱり理解出来ない。



「実弥が以前、ある子と合同任務を組んでほしいと頼んできた事があったね。昨日、十二鬼月を倒したのは実弥が鍛えたその子だ。名前は白石美雲。教えてくれるかい、実弥。」
御屋形様が口にしたら名前に反応したのは不死川だけではない。美雲の存在を知るしのぶや冨岡も、にわかには信じられないといった表情をする。



「…その節はご配慮ありがとうございました。彼女の力は知っていますが…。十二鬼月を1人で倒せるほどではないと思います。」
不死川は思ったことをそのまま伝える。



「そうなんだね。でも、彼女が十二鬼月を倒したのは事実だ。…柱にすることに関してはどうだい?」


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