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【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第15章 柱合会議




今日は半年に一度の柱合会議の日であった。鬼も動けない昼間、鬼殺隊当主 産屋敷邸に柱が一堂に会する。



不死川も屋敷に向かっていた。昨日崩していた体調は一晩の休息ですっかりと元どおりになった。



屋敷につくと見慣れた面々が並んでいる。不死川も横並びになっている列の端に着いた。少しすると、産屋敷のご子息が顔を見せる。



「御屋形様の御成です。」



そう発せられると同時に柱たちはザッと膝を付き、頭を下げる。屋敷から足跡が聞こえてくる。



「お早う皆。風が暖かく、天気が良さそうだね。
またこの顔触れで集まれた事、嬉しく思うよ。」



優しく響く、御屋形様の言葉が誰の身にも染みていく。



「御屋形様におかれましても、御壮健で何よりです。」
地に響くような声の主が皆を代表して挨拶をする。岩柱 悲鳴嶼行冥だ。



「ありがとう、行冥。」



そうして会議は始まった。
各担当地域の状況、鬼の出没状況など報告し、柱間での情報共有も行う。



「皆、報告ありがとう。鬼舞辻無惨は未だに巧妙に姿を隠しているようだね。」
御屋形様の言う通り、鬼殺できているのは弱い鬼ばかりで鬼舞辻に繋がる情報はなかった。それどころか柱の誰一人、十二鬼月にも接触できていない状況だった。



「有益な情報を提供出来ず、申し訳ありません。」
不死川が悔しそうな表情で頭を下げる。



「うむ!同じく!面目無い!!」
炎柱 煉獄杏寿郎も大きな声で謝罪を述べた。



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