• テキストサイズ

【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第15章 柱合会議




「…御屋形様のお考えには反対です。柱になるにはやはり力不足です。彼女は鬼殺隊に入りまだ半年。短期間でここまで実力を伸ばしたのは評価出来ますが、時任のように生まれ持った才能があるわけではない。もう少し経験を積む必要があると思います。それに…。」



不死川はそこで言葉を一度切った。
話に出てきた霞柱 時任無一郎はというと、ぼーっと空を眺めている。
不死川は横並びになった柱の列の反対端にいる男をちらりと見て、口を再び開く。



「…彼女が使うのは水の呼吸です。既に、水柱は在籍しているのでは。」


不死川の言葉で視線は一気に冨岡に向いた。視線の先の冨岡は動じることなく、表情を少しも変えない。



「ありがとう、実弥。確かに水柱には義勇がいるね。変える必要はないと思っているよ。」


「それでは、やはり美雲が柱というのは…。」


「水柱が2人になることはない。その心配は要らないと思っているよ。」



誰もが御屋形様の言葉の意味が理解出来ず、無言になる一同。
活気を取り戻すかのごとく、言葉を続けるのは御屋形様だった。


/ 230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp