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【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第11章 再会




【冨岡side】


恩師から手紙が届く。その内容は、前に言っていた鬼に目をつけられているという少女との連絡が途絶えたとのことだった。
鬼殺隊に入り連絡が途絶えること、それは"死んだ"という可能性を色濃くする。先生の文面にはそれ以上のことは書いてなかったが、わざわざ自分に手紙を送って来ている事から余程気にしているのであろう


先生は以前の手紙で、少女に目をつけているのは十二鬼月の可能性があると言っていた。しかし、ここ最近十二鬼月が出たという情報は本部に来ていない。何か分かるかもしれないと本部にある鬼の出没情報や任務の結果が書いてある帳簿を調べてみる。



帳簿を見ていると頻繁に鬼が出没し、鬼殺隊が任務に当たっているのだと分かる。負傷者の欄を見ていく。死亡と書かれた隊士も数名いた。しかし、その中に女性と思わしき名前は無い。
女性の負傷者を再度確認する。負傷者の中に女性はいるが、帳簿に「任務復帰済」と書き加えられているものばかりだ。



キリがないな、と半ば諦め気味にペラペラとページを流し見る。
1つの任務に目が止まる。



_____西の藤の花の家紋の家近くに鬼が奇襲し、泡を操る血鬼術にて隊士9名死亡。風柱によって鬼殺。
鬼能力:……
負傷者:……(以上9名死亡)、白石美雲(重症)_____



重症の後、記録が更新されていない。現在の状態は不明だ。
前後の記録を見ても、現状が分からない女隊士はこの者だけだった。



(…重症であれば、蝶屋敷か…。)



帳簿を閉じ、冨岡はスッと姿を消すように歩き出した。


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