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【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第11章 再会




部屋に流れこむようにはいってきたのは、先ほどの少女3人と蝶の髪飾りをした2つ結びの人、そして蟲柱 胡蝶しのぶだった。



「意識が戻ったのですね。良かったです。」



にこにこと声をかけられる。



「…あ、ありがとうござ、いま、す」



久しぶりに出した声は掠れてしまう。小さな声だったが、皆に聞こえたようで安心したようにウンウンと頷かれる。



「酷い怪我だったのですよ。無毒化に手こずりましたが、今は大丈夫でしょう。意識が戻って早々で申し訳ありませんが、神経の戻りも確認したいので諸々診察させてくださいね。」



2つ結びの人が次々に物品を用意する。静かに見守っていると、3人の少女が枕元に来て、彼女の名前がアオイということを教えてくれた。この蝶屋敷をしのぶ様とともにまとめてくれているそうだ。
3人の少女たちも名前を教えてくれた。すみちゃん、なほちゃん、キヨちゃんというそうだ。診察が始まると3人は部屋を出て行った。



しのぶ様に身体を細かく触られる。触られている感覚が分かるか、動かせるかの確認を繰り返す。
よく分からない用語を言いながら診察が進む。しのぶ様の言葉に合わせて、アオイさんが何か紙に記載している。



頭の先から足先までくまなく診察された。しのぶ様は笑顔を絶やさず、口を開いた。



「動きは十分とはいえませんが、神経は問題ありません。だんだんと感覚も戻るでしょう。肩の荷重は当分禁止します。寝ている時以外は三角巾をしてください。今日から1週間は床上安静。良さそうであれば、それ以降は歩いても良しにします。」

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