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【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第7章 色変わりの刀




家に戻り、鉄穴森さんと向き合うように座る。



「今日はご足労いただきまして、ありがとうございます。」



改めて頭を下げる。



「白石殿、そんな仰々しい挨拶やめてください。刀鍛冶と剣士は長い付き合いになります。堅苦しい関係はよしましょう。」



物腰の柔らかい口調に美雲も笑顔で頷く。



「日輪刀は太陽に最も近いと言われている陽光山で採掘される猩々緋砂鉄、猩々緋鉱石で作られています。鬼の首を斬り、倒すことのできる唯一の刀です。日輪刀は別名 色変わりの刀と言われていまして、使う方によって色が変わるのです。」



鉄穴森さんは話しながら、その背に携えていた包みを開けていく。
現れた刀を美雲へ差し出す。



「ささ、刀身を見せて下さい。」



差し出された刀を手に取る。ゆっくりと鞘から抜き、天に向けるように刀を持つ。



ズズ、ズズズッ



刀のはばき側から徐々に色がかわっていく。その場にいる全員が刀身を見つめる。



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