第3章 じわじわ。 ※特におかしい掃除屋
「ご、ごめんなさい煙さん…手術の必要、無くなったの。」
突然煙のキノコ栽培室に来て申し訳なさそうに発した の言葉に煙の目が見開かれた。
よく見ると、右手で隠すように覆った左手には包帯が巻かれている。
「その左手はどうした。」
「その…心と能井ちゃんと行った仕事先で……」
「能井の魔法で治してないのか?」
「っ」
ギクリ。まさにその言葉が似合う態度を取る 。
明らかにおかしい態度を取っているが、煙は察しがついていた。
「アイツ等……」
「ち、違うんです。私が油断してたから、」
「そうじゃない。お前のその傷は…」
「 さ〜ん?」
「もう煙との話は終わったか?」
ビクッ。まさにその言葉が似合う反応をする 。
栽培室に新たに心と能井がやってくる。
「いやぁ。今回の仕事は少し手強くてな。」
「そうそう。ホント大変だったんだからな! さんが大怪我負ってよぉ…」
「ま、大丈夫さ。左指が完治するまで、俺達で世話するからな。」
「という事で煙。医者にキャンセルの連絡宜しくな~」
矛盾が残る言葉をつらつらと並べ心と能井、そして能井に姫だっこされた は足早に栽培室を後にした。
一瞬。涙に濡れた の目と合ったが、能井のでかい背中に隠された。
「…ここまでとは聞いてないぞ。」
煙の呟きを聞いていたのはキノコだけだった。
………