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現実ハ夢ヨリ混沌ナリ【ドロヘドロ】

第5章 ぐだぐだ。




「心と能井ちゃんに集るアリを潰したい私が!
 心と能井ちゃんを見るレンズを抉りたい私が!
 心と能井ちゃんの空気を吸う換気扇を壊したい私が!
 心と能井ちゃんの声に欹てる盗聴器を破りたい私が!
 …今…能井ちゃんに……ナイフを投げた私が……。」

叫喚する内に冷静さを取り戻した  が目を見開き、崩れ落ちる。それを能井が抱きしめ支えた。

「やだ…ごめ…ごめんなさい…」
「  さん。俺は大丈夫だから。」
「あ、明日には、戻ってるから…二人が好きな私に、戻すから…!」
「  。」

物音に気付いた心も部屋に入り、  の後ろに回るようにベッドに座った。
そして手持ち無沙汰に  の髪を持ち上げキスをした。

「戻さなくていい。むしろ嬉しいんだ。」
「えっ?」
「確かに。  さんは感情を抑えすぎなんだよ。」

はぁ、とため息を吐き能井は離れ、  と自分をベッドに沈める。

「でもよかった。  さんも俺と同じ気持ちだったんだ。」
「同じ気持ち。」
「もちろん俺ともな?…てっきり  は気にしてないのかと思ってた。」

心もベッドに入り  の手を取る。それを  はごく自然に解いて恋人繋ぎをし、心の指にキスをした。

「気にしてるけど二人は有名だもん。仕方ないよ…。」

心の次は能井の手を恋人繋ぎし、指にキスをする。
そこには先ほどの重苦しさは無く、黙々とルーティーンをこなしているいつもの通りに戻っていた。

「だからって俺たちにまで遠慮するなよ。」
「何度も言ってるだろ? 次からは俺達に相談してくれ。少しは楽になるだろうよ。」

心と能井の言葉に  の表情が柔らかくなっていく。

「これからも不安になるかもしれないが大丈夫だ。」
「何回でも俺たちが受け止めるからな。」
「うん。ありがとう。」
「三人でずっと一緒にいよう。」
「そう、ずっと三人。」
「…三人…だけ。」

  の最後の呟きに、妖しく微笑んだ。





コンフォーターとは…かけ布団
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